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みなさんは『介護拒否』にあったことはありますか?以前クリックジョブ介護が行ったアンケートによると、介護拒否にあったことがある介護職員は88%もいらっしゃいました。現在実際に介護拒否に悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、介護拒否の主な原因から具体的な対応策、ケース別の改善策についてまとめました。

介護拒否になる原因とは

介護者に不信感がある

要介護者の中には、なぜ自分が介護を受けなくてはいけないのか理解することができず、介護者に対してネガティブな感情を抱く場合があります。

介護されている自分を受け入れることができない

自分が認知症であることや体の機能が衰えてきていることを認めたくい気持ちが強くあるため、介護されている自分を受け入れられず、介護拒否に繋がる場合があります。

苦痛や体を触られることを嫌がる

介護されること自体が、不安なこと・嫌なことと思ってしまっている場合があります。

行動や物の意義やメリットを忘れてしまっている

例えば「介護者=助けてくれる人」、「お風呂に入る=気持ちが良い」、「薬=病気を治すもの」などを忘れてしまっていることがあります。お風呂に入ることを嫌がる方の中には、お風呂に入る理由を忘れてしまったということが考えられます。

嚥下障害や身体に不調がある

食事拒否をする方は、体調が悪い、認知症が進んでいるなどの可能性があります。また下障害などにより、飲み込むことができなくなってしまい、食べないということもあります。

介護職員が実践している介護拒否への対応

介護拒否にあった場合、どのような対応をするのが効果的なのでしょうか?現場で働いている介護職員に調査したところ、最も多かった対策としては「時間を置く」でした。次いで「他の職員に手伝ってもらう」、「利用者様の意向に沿う」でした。その他にも、必要であれば「説得をする」、「ご家族に相談する」という回答もありましたが、基本的には、施設スタッフ全体で協力して、利用者様のペースに合わせることが大切なようです。

落ち着くまで時間を置く

介護に対して抵抗する時は興奮状態にあることがほとんど。そのため興奮状態に無理に介護をしても、抵抗を強めるだけです。しばらく時間を置き、落ち着くまで待ちましょう。落ち着いたころに再び声を掛けてみると、スムーズに介護を受け入れてくれることもあります。

 

暴力行為や暴言がみられる場合は特に時間を置いて、一旦興奮が落ち着くまで待ちましょう。「しばらく経ってからまた声を掛けにいこう!」と余裕を持って対応しましょう。

他の職員に手伝ってもらう・交代する

介護拒否が起こりやすい入浴介助や清拭介助は、異性に介助されることへの羞恥心が原因となるケースが多いです。その場合には、介護者を変えて同性の職員がサポートに入れるように、他の職員の方と調整をすることが効果的です。

 

また性格が合わないなどの場合にも、担当者が変わることで解決できる可能性もあるので、「時間を置いてもダメだった」という場合には、別の方に代わってもらうというのも1つの方法です。

無理強いはNG!利用者様の意思に沿う

自分自身が必要な介助だと思うことを利用者様に拒否されると、「どうしてだろう?」と落ち込むかと思います。しかし、まずは利用者様の思いに耳を傾けることが大切です。食事を摂ること、入浴することはもちろん健康に過ごすには欠かせないことですが、拒否反応が出てしまった場合には、強制をしてはいけません。

 

無理に行動を起こしてしまうと、余計拒否が強くなったり、頑なになってしまったり、さらには暴力を振るわれる可能性もあります。どうして嫌なのかを伺いながら、前向きな言葉で利用者様と会話し、なるべく意向に沿えるような対応を心がけましょう。

 

最初からいきなり介護に入るのではなく、世間話から入り、自然な流れで介護に移るというのも1つの手です。自然な流れで誘うことで、ストレスを与えることなく介護をすることができます。

介護拒否の具体的な改善策

入浴拒否

入浴拒否をされる方には、お風呂が気持ち良い場所であることを伝えることが効果的です。寒い日ならば「寒くないですか?温まりに行きましょう」、暑い日なら「汗を流してさっぱりしましょう」といった「お風呂」という言葉を極力使わないようにしましょう。

着替え拒否

無理矢理着替えさせてしまうと、暴力に繋がりかねないので注意が必要です。拒否されてしまったら、近くに着替えを置いて見守るとよいでしょう。

 

また「背中に何かできてないか見せて」という感じで、着替えという言葉を使わず見せてもらうふりをして替えるいう手もあります。このとき皮膚の様子も見てあげるとなおよいでしょう。

食事拒否

食事拒否があった場合、まずは体調を気遣ってあげてください。虫歯や口内炎、入れ歯が合わない、体調不良により食欲がない、飲み込みにくい、口が乾いているなどの理由で食べられないのかもしれません。

 

まずはこれらの不安を取り除いてあげましょう。きちんと口腔ケアをし、柔らかく飲み込みやすい食べ物にすることも大切です。飲み込めない時は、誤嚥等の危険もあるため医師などに相談しましょう。

服薬拒否

薬を飲まずにいると、病気がさらに悪化してしまう場合や命に関わる場合もあるため、服薬拒否の際には長に待つわけにはいきません。薬を頑なに飲まない方は、薬を薬として認知していない、自分に薬が必要だと認識できていない、薬が飲みにくく苦いなどの理由が考えられます。

 

トロミのあるものと混ぜたりするなど、工夫して飲み込んでもらうなど、服薬拒否が出た場合は、早めに対策をとる必要があります。

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